総 曲 目
春やわら 草もえる 木々は緑に かすみひき 招かれていく 哲学の小道ゆく 人々の姿を見ゆ 柳木は 白く咲き 青空高く 水さらり流る 夏盛り せみは鳴く 雲勢う 入り道と さるすべる坂 若王の晴れ間いく 上下に いきかう花 咲きこぼれ 落つる百合 開けては会釈 鼻白む顔 秋訪ぬ その池に 鯉はねて 我迎う いとしきの 顔 ふすま目に 手を握る あいさつの ゆかしきかな 冬はゆく 白き間に 白露を見る
著作権者: 小林壱裕