秋残り


「世の園」
  「春浅き釜石の歌」添え歌

    平成22/01/25作
      22/02/03曲


1.
春来たり 雪流れ
鳴き初(そ)める 鳥の声
ほのぼの和(にき)ぶ
山の笑み ほころびて
日は渡る 園の表
日時計は 節知らす
訪ふ  燕
我、時をば得る

2.
春到り 山笑ふ
時、開(あ)きに 世は、学ぶ
常にある園
道尋ね 歩み行く
頂に 日の絵は舞う
喜びは 今と咲き
誇れる 梢
我、時をば得る

3.
人の世に 生まれ来ぬ
幾夜経る 麗しき
花、地に開く
薫る風 頬に触れ
白き肌 思ふ吾あり
行き交ひて 人の声
行方を示す
我、時をば得る   





解説  「春浅き釜石の歌」
とあわせてみました。

                                      京都市  小林壱裕