冬 空
                                    20110203作

冬、風   ふきすさぶ   雪降る夜空に
我が過去  振り返る     遠い記憶から
なつかしさ  こみあげる   忘れた思い出
あたたかさ  今もあり    冷たい足を
手に包み   ともに歩んで   くれた人


我が足    座りつつ     手に取りてくれた
人、その   背中に      雪は降り続く
手に息を   かけて、また  手に取りてくれた
人、風は   雪まじり     凪いで吹き来る
雪うもれ   我が片足     感じ得ず       


姿や     まぶたに    あつく焼きつけり
傘の手    冷えるも    雪、解けず降る
傘かざす   背中上     この夜の思い出
我が胸に   過去を越え  残る、その人
思い遣る   潤む涙     ありてあり